駆除・対策

スズメバチを捕獲する方法〜誘引トラップ〜


刺されると重篤な被害を引き起こす危険性の高いスズメバチは見つけたらすぐに駆除するのが望ましいです。

特に養蜂をされている方はミツバチがスズメバチの餌になることがありますので、速やかに捕獲しないと多大な被害を受けることがあります。

スズメバチの巣を見つけてそれを駆除するのは素人では難しいですが、トラップを作ってスズメバチを捕獲することは可能です。スズメバチトラップの作り方について紹介していきます。

手作りトラップの作り方

スズメバチを捕獲することができるトラップは手作りにて作ることができますし、材料もどこの家庭にもあるペットボトルなどで事足ります。

スズメバチを近づけたくない場所の付近に手作りトラップを仕掛けてスズメバチからの被害を防ぎましょう。

集蜂液の作り方

トラップにスズメバチをおびき寄せるにはハチをトラップの中に引き寄せる集蜂液を使用します。

これも一般家庭にある物だけで簡単につくれてしまいます。酒、酢、みりんはどこの家にでもある調味料ですが、これらをそれぞれ1対1対1の割合で混ぜ合わせて作ります。混ぜる分量ですがきっちりと軽量する必要はなく、目分量で作って大丈夫です。

この集蜂液があるとスズメバチだけでなく他の種類のハチ、蛾、ハエなどもトラップの中におびきよせることができますので虫除けとしても使えるのです。

スズメバチトラップの作り方

スズメバチトラップを作るのには2リットルのペットボトルを用意します。ペットボトルの下から3分の2ほどの高さの部分に直径3、4センチほどの穴を開けます。

それから中心に穴をあけて放射状にはさみでペットボトルをカットしていきます。容器のキャップを閉めて集蜂液をペットボトル5分の1程度入れて針金などで吊るして完成です。

スズメバチトラップは季節が大切

スズメバチトラップはスズメバチを見かけたら取り付けるのではなく、時期を選んで取り付けることで効果的にスズメバチを駆除することができるのです。

春先になると冬眠から目覚めた女王蜂が巣を作り幼虫をどんどん産んでその数を増やしていきますので女王蜂を捕獲することが重要になってきます。

つまりスズメバチトラップを取り付けるのに最適なのは、女王蜂が冬眠から目覚める3月頃です。

この時期により多くの女王蜂を捕獲することができると、スズメバチの発生率を大きく下げることができるのです。

夏から秋頃にスズメバチトラップを取り付けると、多くのスズメバチを捕獲することはできるのですが、それらはほとんどが働きバチです。

その頃女王蜂は巣に入ってほとんど巣から出ることはありません。しかし女王蜂を捕獲しなければスズメバチの数は増えていく一方ですから、夏から秋にトラップを仕掛けても数を大きく減らす効果は乏しいのです。

世界にはこんなトラップがあった

日本だけでなくスズメバチは世界中で生息しており、さまざまな被害をもたらす危険性が高く、早急な駆除が望ましいのです。

日本にもスズメバチトラップがありますが、世界でもいろいろなタイプのスズメバチトラップが使われていますので参考までにいくつか紹介していきます。

アメリカのスズメバチトラップ

アメリカにもスズメバチが生息していますがアメリカに多いスズメバチの種類は体長も大きくさらに巣も大きいことから巣の密度も高く被害も拡大しがちです。

しかもスズメバチの種類によっては人間の食べ物を狙うため、人間が被害に遭う危険性も極めて高いのです。

そこで、アメリカでは市販でスズメバチトラップが販売されており、自宅で使用できるだけでなくアウトドアに持っていきスズメバチの被害を防げるようになっています。

アメリカで主流の市販トラップの色は黒と黄色を主体としており、誘引剤がスズメバチを誘引して捕殺するタイプです。市販のトラップは誘引剤を取り換えて何度も使用できるタイプと使い捨てタイプが選べます。

イギリスのスズメバチトラップ

イギリスでもアメリカと同じ大型タイプのスズメバチが多く生息していますので、市販のトラップが多く販売されています。

イギリスのトラップはアメリカのものとは異なり使い捨てはほとんどなく、繰り返し使用できるタイプが主流です。

最も多いタイプは素材がガラスで誘引剤が入っているもので、日本で昔よく使われていたハエとりによく似ているため日本人の私たちにはなじみが深いのです。

その他、じぶんで ハチを駆除する方法はこちらを参考にしてください。→スズメバチを自分で駆除する方法