生態

スズメバチは、なぜ人を刺すのか?


ハチが刺す瞬間

スズメバチの数全体を見てみるとそれほど大きく増加しているわけではないのに、スズメバチに刺される被害は増加しています。
その理由として都市型スズメバチの増加や、山登りを趣味とする方が増えたことなどが考えられます。そもそもなぜスズメバチは人間を刺すのでしょうか。

スズメバチが人を刺す3つの理由

スズメバチは攻撃性が高いのが特徴ですが、こちらから攻撃をしない限りはスズメバチのほうから差してくる事はないと言われています。それでも何もしたつもりはなくても指されてしまうこともあるのが現状です。スズメバチはなぜ人間を刺すのでしょうか。

敵の攻撃から巣を守るため

スズメバチは巣を基準に生活を送っています。その巣を攻撃されたらそれを敵とみなして攻撃をしかけてくるでしょう。
スズメバチの巣を面白半分でつついてみたりしたら大変です。巣の中にいる働きバチたちが巣を守ろうと必死にその攻撃を仕掛けたものを攻撃してくる可能性が高くなります。

巣を攻撃されたと思ったから

よく何もしていないのにスズメバチに襲われたと言う方がいますが、自分の行動がスズメバチにとって攻撃とみなされてしまったと捉えられることがあります。
たとえば巣の近くを通ったときに振動が強く伝わったと感じられた時もそれを攻撃とみなされてしまうことがあります。

自分や自分の仲間が襲われたとき

巣だけでなくスズメバチが人間に襲われたときも針で刺してその身を守ろうとすることがあるでしょう。
また同じ巣で生活をするスズメバチ同士の仲間意識も強く、仲間が攻撃されたのを知ったら他のスズメバチも集団でその攻撃を仕掛けた人間を刺して攻撃をします。

スズメバチが人を刺すまで。警戒・威嚇・行動

スズメバチは攻撃性が高くもしも自分が攻撃されていると感じたら、その攻撃を加えたとみなされる人間を刺して攻撃します。
しかしスズメバチの行動をよく観察してみるといきなりスズメバチが人間を刺すのではなく段階を踏んで刺すと言う行動に出ているのです。

スズメバチが刺す前の警戒行動

スズメバチは攻撃対象の人間を見つけた時に、まずは警戒してその人間の周囲を飛来するという特性があります。
スズメバチがこの警戒行動をとっている間に素早く巣やスズメバチの近くから逃げ去ることで刺されるリスクを下げることが可能になります。

スズメバチの威嚇行動

攻撃対象となる人間に対して近づいてきたスズメバチは次に威嚇行動に出ます。羽の音を最大限に鳴らしてこれから攻撃をするぞと相手を威嚇しているのです。また警告音を鳴らすことで周りにいる仲間を集めて集団で人間を襲う準備を整えるのです。

スズメバチの警告音を紹介しているサイトなどもありますので参考までに効いてみるといいかもしれません。
またスズメバチの種類によって警告音も異なり、種類によっては羽の音が小さくて警告音として捉えられないこともあるのです。

スズメバチの行動

警告をしても敵となる人間がまだその場にとどまっていたら、スズメバチは攻撃を仕掛けます。毒針を刺して相手にダメージを与えるのです。あんな小さな体でも毒性が強いためたった1匹でも被害が強く出ることもあるのです。ですから集団で襲われてしまった場合はかなり危険だと考えた方がいいでしょう。

その他のスズメバチの生態はこちら → スズメバチは、どんな生き物なのか

スズメバチに刺される部位は?刺されるとどうなる?

スズメバチは人間のどこの部位を主に刺すのでしょうか、そしてスズメバチに刺されてしまったらどのようになってしまうのか知っておくと役立ちます。

スズメバチに刺されやすい部位

スズメバチは攻撃しやすい場所どこでも刺しますので、人間野場合は露出している皮膚の部分が刺されやすい部位だと思っておきましょう。
顔や腕、足など肌が露出している部分をめがけてスズメバチは針を刺してくるでしょう。痛みが強く出やすい場所について研究した結果、鼻や唇の痛みが最も強く出やすいと言う結果がでています。顔は常に露出している部分ですから、刺されるとかなり痛いと思っておきましょう。

スズメバチに刺されてしまったら

毒性の強いスズメバチの針に刺されると、刺された部位がパンパンに膨れ上がります。合わせて発汗、吐き気、頭痛、じんましん、腹痛といった全身醜状がでるだけでなく、アナフィラキシーショックを起こす危険性もあるのです。
しかもスズメバチに二回以上さされるとより重症化するリスクが高くなります。一度ハチに刺されると抗体ができてしまって身体が過剰に反応してしまうからです。